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蝋燭講
日程 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年 | ||||
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1月23日 | 西入部 | 西音寺 | 有田 | 西応寺 | |||
2月13日 | 祖原 | 顕乗寺 | 野芥 | 明性寺 | |||
三部経 | 3月13日 | 野芥 | 明性寺 | 入部 | 徳勝寺 | 羽根戸 | 一乗寺 |
4月13日 | 田島 | 栄福寺 | 東油山 | 西宗寺 | 平尾 | 西教寺 | |
5月13日 | 姪浜 | 万正寺 | 四箇 | 明法寺 | 西 | 光源寺 | |
7月13日 | 板屋 | 三光寺 | 重留 | 妙福寺 | 七隈 | 徳常寺 | |
変更日 | 8月23日 | 柏原 | 照安寺 | 飯場 | 真教寺 | 田 | 西念寺 |
三部経 | 9月13日 | 脇山 | 万徳寺 | 姪浜 | 順光寺 | 小田部 | 教善寺 |
10月13日 | 長尾 | 長徳寺 | 梅林 | 菩提寺 | 石釜 | 光明寺 | |
11月13日 | 内野 | 西光寺 | 片江 | 浄泉寺 | 桧原 | 逍遥寺 | |
変更日 | 12月3日 | 重留 | 真正寺 | 東油山 | 西宗寺 | 室見 | 正福寺 |
140周年御消息
宗祖親鸞聖人は、煩悩具足の凡夫が阿弥陀如来の本願力によって信心をめぐまれ、浄土に往生して仏となり、迷いの世に還って人々を救うという道をお示しくださいました。私たちは、釈尊が明らかにされた諸行無常や諸法無我、縁起というこの世界のありのままの真実に気づくことができず、自らの欲望の赴くままに自己中心の心で物事を捉え、自分の思い通りにはならないことで悩み苦しみ、また他人(ひと)と争ったりしています。
このように我執、我欲という煩悩から一歩たりとも自由になれない私たちを阿弥陀如来は哀れみ悲しまれ、そのままの姿で救うというご本願を建てられ、その願いのままにはたらき続けてくださっています。この願いが南無阿弥陀仏のお名号となって私に至り届き、私の信心となり、私の称名念仏となっているのです。
浄土真宗のみ教えを依りどころとする私たちは、お念仏申す人生の中で常にわが身をふりかえり、慚愧と歓喜のうちに御恩報謝の生活を送らせていただくのであり、その中で他人(ひと)の喜びや悲しみを自らの喜びや悲しみとするなど、如来のお心にかなう生き方を志すような人間に育てられるのです。全国各地の講社の皆様が今日まで、愛山護法の思いから本願寺を支えてこられましたことは、まことに尊く、有り難いことであります。早良組蝋燭講は一八七八(明治十一)年、本願寺第二十一代宗主明如上人の時に設立された百四十年余の歴史を有する講社であり、その名称は日本の蝋燭づくりの濫觴(らんしょう)の地とも称される筑前地方において、本願寺に蝋燭をお供えするという講社活動に由来するものであります。以来、今日までお念仏のみ教えを喜ぶ講員と早良組各寺院住職、僧侶の皆様が共に支え合い、確かな歩みを進めていただいております。早良組蝋燭講はこれまでも、月例法座等を中心に、長くご法義相続、本山護持に努めてこられましたが、核家族化や少子高齢化など、講社を取り巻く今日の社会状況は従来とは少なからず変化しています。しかし、このような時代であるからこそ、聴聞を大切にされる講社の重要性はますます高まっていくでしょう。
今後とも講員の皆様におかれましては、お念仏申しつつ、早良組蝋燭講の一層の充実発展に努められますとともに、浄土真宗のみ教えを一人でも多くの方々に伝えることで、すべての人々が心豊かに生きていくことのできる社会の実現に尽くされますよう、心から念願いたします。
令和二年二〇二〇年 二月三日
本願寺住職 釋専如